日露戦争時のロシア兵と松山を描く-「誓いのコイン」坊っちゃん劇場で好演中

2011/5/2

●「誓いのコイン」とは?

こんな話をご存知ですか?
愛媛県にある松山城二之丸跡の井戸の底から発見されたロシア人男性と日本女性の名前が刻まれた1枚の金貨(ロシアの10ルーブル金貨)。その名前はロシア人捕虜と日本人看護婦だったのです。
そこから生まれた物語・・・。

当社ホームページでも何度か紹介してきた愛媛県東温市の「坊っちゃん劇場」は開場して今年4月で丸5年。今年度の演目は、国境を越えた医療従事者の献身的な看護と、生まれた愛を描く「誓いのコイン」です。

●「献身的な看護」「おもてなしの心」

舞台は明治時代の愛媛県松山市。日露戦争時にロシア人兵士延べ6千人を捕虜として受け入れ、ロシア人町までできて賑わったそうです。目に傷を負ったロシア人捕虜のニコライは、篤志看護婦であるサチの懸命な看護で回復していきます。そしてやがて二人に生まれた愛。共に歩む将来を夢見て彼らがコインに誓ったこととは・・・。
国境を越えた医療従事者の献身的な看護と、純愛、松山の人々の「おもてなしの心」を描く地方発信ならではのミュージカルです。

ヒロインのサチ役はダブルキャストで滝 香織さんと吉田 葵さんのお二人。吉田さんは仙台市気仙沼の出身。秋田で練習中に今回の東北大震災を知り、ショックを受けました。「このテーマに運命を感じます。困難な状況になっても夢を描き続けることの大切さを訴えていきたいです。困難があっても前に進む力を感じて欲しい。」と。
サチの肩書である「篤志看護婦」は、今で言うボランティアで看護に携わった人たちです。

ニコライ役は四宮 貴久さん。甘い顔立ちの四宮さんはニコライ役にピッタリで観劇後の高校生たちから大人気!ロビーでは団体の女子高生たちが「良かったね~、感動した~、素敵~」という言葉で溢れていました。

劇場のロビーには、発見された本物のコイン(金貨)とサチのモデルとなり実在した竹葉ナカさんも写っている当時の日本赤十字学校の学生の集合写真が飾られています。これも必見です。
また、日本で初めてロシア人捕虜収容所が出来た松山市では、今でもロシア人墓地は整備され慰霊祭も行われています。
『坊っちゃん劇場』で「誓いのコイン」を観劇後は、ロシア人墓地も訪れてみてください。


ページ先頭ヘ