岩塩(内陸地でとれた塩)でも海塩(海水からとれた塩)でも「にがり」があってもなくても未精製でも過精製でもゴミや泥などを除けば塩は"白い"ものです。本来は、"無色透明"で、白く見えるのは光の乱反射です。
イオン交換膜塩、天日海塩、岩塩など塩の味は同じではありません。製法、メーカー、銘柄が異なれば、塩の味も異なります。
にがりをほどよく残した塩には独特の「まろみ」「こく」「あまみ」があります。
にがり(苦汁)とは、海水中から塩化ナトリウム(NaCl)をとり出した後の種々のカルシウム、マグネシウムといった無機塩類を含んだ残り液を濃縮したものをいいます。「にがり」の主成分は塩化マグネシウム(MgCl2)で、これは豆腐の凝固剤として使われます。
「減塩」が叫ばれる昨今、近頃はナトリウム(Na)を意図的に減らした「塩」が市場に幾種か出回っています。これらの「単なる調味料」としての「塩」は「食塩」の味覚を残しながら塩化カリウム(KCl)を混合して塩化ナトリウム(NaCl)の比率を少なくしようとしたもので、メーカーによっては硫酸マグネシウム(MgSO4)や炭酸マグネシウム(MgCO3)なども加えて意図的に「調整」しています。
そのために、ナトリウム(Na)を減らした分カリウム(K)を増やした低ナトリウム塩は、「腎臓病の方や食事治療中の方は、医師にご相談の上、ご使用ください。」と使用上の注意喚起がなされています。
伯方の塩(粗塩)は「にがり」を含んでいても水に溶かした時に白くにごりません。
NaCl純度を高くした(99.5%以上)塩の中には、防湿のために炭酸マグネシウム(MgCO3Mg(OH)2)でNaCl粒子を包んでいる塩もあります。だからサラサラなのです。スパゲティを茹でるお湯にこの塩を入れたときや、水に溶かしたときに白くにごるのはこの炭酸マグネシウムのためです。