メキシコ旅行記~「塩」を訪ねて三千里~

2014/4/10

『伯方の塩』に欠かせないもの…
『伯方の塩』は自然の風と太陽熱で蒸発結晶させた、メキシコまたはオーストラリアの天日塩田塩を日本の海水で溶かして原料とし、CO2の排出を少なくしています。
そう、地球環境の為、また皆様に安定した品質の『伯方の塩』を安価で提供する為に、きれいな天日塩田塩が必要なのです。
飛行機と小型専用機を乗り継ぎ、日本から約11時間半。(直線距離で約11,400㎞)
その天日塩田塩の生まれ故郷の一つ、メキシコのゲレロネグロ塩田へ行ってきました!

砂漠地帯に生まれた自然の神秘
バハカリフォルニア半島の西側、太平洋に面したところに塩田はあります。メキシコの国土の半分程が砂漠地帯。
塩田の周りにも砂漠が広がっています。
また塩田も、とても広大。東京23区とほぼ同じ面積があります。(塩田…約486平方㎞、東京23区…約567平方㎞)
このゲレロネグロ塩田には、自然の神秘と思える点がいくつかありました。まず1つ目は「ラグーン」です。
ラグーンとは日本語でいう「潟(かた)」のこと。沿岸の一部が砂州によって外海から隔てられ湖沼となったものです。海水の塩分濃度は約3%ですが、このラグーンは約4.5%。海水からかん水(濃い塩水)をつくる事を考えると、ラグーンからかん水をつくる事の効率の良さは言うまでもありません。
そして2つ目は「塩のベッド」の存在。
塩のベッドとは、陸地の低くなったところに塩が自然に堆積したもので、0.3m~10m程の厚さがあります。

この塩のベッドの上に結晶池をつくる事で、塩水が漏れることなく、また安定した濃度を保てます。塩田のしくみを図にしたので、詳しくは下の図を参考にしてください。

次に3つ目。それは気象条件です。
①年間を通して降雨量が少ない。(約75㎜/年)※参考:東京…約1460㎜/年
②北西から強い風が吹いている。
③年間を通して、気温の変化があまりない(日中と夜間の変化は大きい)
このような気象条件が製塩に有利な環境(水分蒸発の促進・かん水をよくまぜる等)を提供してくれるのです。

メキシコの世界遺産
何故、『伯方の塩』の原材料としてゲレロネグロの天日塩田塩を使っているかご存知でしょうか。
メキシコには世界遺産(文化遺産・自然遺産)がたくさんあり、その自然遺産の1つに、ゲレロネグロに面した「セバスティアン・ビスカイノ湾」があります。

毎年12~3月の間に約2000頭のコククジラが出産・子育ての為にやって来る事から、クジラの保護区に指定されています。そんな綺麗な海水からつくられた塩であるという事が、現在でも原材料としている理由です。
今回訪問した時期が3月末だったので、
「クジラを見るには少し遅いかもしれない。」
と言われましたが、無事コククジラに会う事が出来ました!!

小舟に乗って沖へと出ると…コククジラを発見。やはり時期が遅かった為か、見る事が出来たのは20頭程でした。
乗っている舟は小さく(写真参照)、その上クジラは大きいので舟がひっくり返されるのではないかと緊張。
(体長は12~14m。クジラの中では比較的小型な種類のようです。)
しかし穏やかな性格らしく、寄ってきて頭をなでさせてくれることも。ただ、頭以外を触ると嫌がって少し暴れてしまうそう…。
こんなにクジラを身近に感じられる機会はないので、言葉にできない感動を覚えました!
直接クジラに触れられる…という事で、ホエールウォッチングを目的とした観光客も多い様子。ただ、環境保全の為に現在は観光に規制がされているようです。
ホエールウォッチング以外に、バードウォッチングも有名で様々な種類の鳥を見る事が出来ます。また、夜になると光害もなく、空も広い上に、空気も澄んでいるので綺麗な星空も…。

これからも進化し続ける『伯方の塩』
今回の訪問で、メキシコの天日塩田塩の良さを再確認。
しかし、どんなに良い塩を原材料としても、塩に対する「考え方」と「製法」で味は大きく変わってしまいます。
食に対して関心が高まっている今、これからも皆様により安全でよりおいしい塩をお届けできるよう、さらなる努力を続けて参ります。


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