「塩」Q&A

「塩」豆知識

「伯方の塩」について

なぜ、「伯方の塩」という名前なのですか?

「伯方の塩」という商品名は、今から40年ほど前に「伯方島の塩田を復活させたい、自然塩(塩田製塩)を残したい」という消費者運動の思いから命名されました。この名前には、自然塩存続運動を支持してくださり、国会請願のために署名をしてくださった5万人の方々の思いが込められているのです。

当時、塩は専売制のため伯方の塩のような塩は存在していませんでした。それが消費者運動により、新しく生まれたものだったので、専売の塩と紛らわし くない名前にすることを要請され、付けられた名前です。商品名に地名が使われている商品も他にたくさんありますが、必ずしも商品名は産地だけをあらわした ものではありません。

「伯方の塩」の原産地はどこですか?

「伯方の塩」は法律上、国産の加工品です。当社では清潔で安心・安全な塩をつくるために、輸入した天日塩田塩を日本の海水で溶かしてゴミや泥を取り除いて原料とし、再結晶させて「伯方の塩」をつくっています。

つまり、メキシコまたはオーストラリアでつくられた「塩」という結晶を日本で「かん水(濃い塩水)」という状態に戻した後、再び「塩」につく り直しているのです。農林水産省のガイドラインには「その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国内の地域が原産地となります」とある ことから、原産地は日本ということになります。

「伯方の塩」は、なぜ外国産の塩を原料にしているのでしょうか?

国の専売であった日本の製塩方法は、1971年(昭和46年)の「塩業近代化臨時措置法」の成立で、塩田での製塩からイオン交換膜製塩法に全面的に切り替わりました。(詳しくはこちらをご覧ください。)私たちは食用としてのこの化学工業塩に疑問をもち、自然塩復活のために消費者運動を展開しました。

この消費者の要望を無視できなくなった専売公社は、塩田塩が欲しいという消費者の要求はこれで満たされるだろうと、条件つきで国が輸入している天日塩田塩を原料にした製塩を認めました。その結果生まれたのが「伯方の塩」です。

当時は専売法により、一部の製法以外は、日本の海水から直接製塩することが禁止されていました。したがって、日本国内で従来の塩田塩のような塩を製造するには専売公社が輸入したメキシコ・オーストラリアの天日塩田塩を使用するしか方法が無かったのです。

1997年(平成9年)3月の「塩専売法」の廃止で海水からの直接製塩、2002年(平成14年)4月からの「塩の自由化」で輸入の規制が緩和され独自で の輸入が可能になりました。が、当社では「安定した品質の製品が安価ででき、しかも、二酸化炭素の排出が少なくてすむ」との理由から現在も輸入天日塩田塩 を日本の海水で溶かしたものを原料としています。

「伯方の塩」は、伯方島でつくっているのですか?

「伯方の塩」は1973年(昭和48年)から1996年(平成8年)までは伯方島にある伯方工場だけでつくられていました。

現在は、伯方工場と大三島工場の2工場でつくっています。

商品名に地名が使われていると、そこでしかつくっていないと思われがちですが、商品名は産地だけをあらわしたものではありません。

国産原料100%の塩の方が品質が良いのでは?

農作物などでは、その土地の気候条件などで、その地で採れたものを食べるほうが健康面で理に適っているといわれていますが、塩は鉱物(無機 物)の加工品ですので、産地による品質の差は植物ほど関係がありません。むしろ、生産者の塩に対する考え方やつくり方が品質に影響を与えると思っていま す。

「伯方の塩」には、にがりを添加しているのですか?

にがりは添加しておりません。

「伯方の塩」は食用に適した素晴らしい塩と言われていた「流下式塩田塩」をお手本として、メキシコまたはオーストラリアの天日塩田塩を日本の海水で溶かして原料とし、にがりをほどよく残しています。

賞味期限はありますか?

「伯方の塩」に限らず、塩には賞味期限はありません。(ごましおや塩コショウなどの有機物を混ぜた塩は除きます。)

塩は鉱物(無機物)の加工品で、変質することがないため、JAS法上でも賞味期限の表示が義務付けられておりません。

塩自体が防腐力を持っているため、漬物や塩蔵品など保存食品の原料としても使われます。

塩が固まりましたが、どうしたらよいですか?

「伯方の塩」は、にがりをほどよく残しています。にがりは吸湿性があり、空気中の水分を吸ってしまいます。

しっとりしているのが「伯方の塩」の特徴でもあります。

固結しないためには、密閉した容器に入れて時々揺すって下さい。固結した場合は、手のひらもしくは、木槌などでほぐしていただければ問題ありません。

また日本人の知恵として、江戸時代からしっとりしている粗塩を焼塩にする術が伝わっています。粗塩をほうろく鍋や土鍋に入れ、弱火でじわじわ炒ると、水分が飛びサラサラになります。

なお、当社商品には伯方の塩(粗塩)を適温で焼いた伯方の塩・焼塩があります。ぜひお試し下さい。